芸人「ピース又吉」の賢い売れ方

お笑い芸人ウオッチング

芸人「ピース又吉」の賢い売れ方


「大学で講義」「経済番組で司会」
＜相方は“熟女”好き＞

「読書の秋」にはピッタリの芸人らしい。９日、お笑い芸人ピースの又吉直樹（３２）が「立教大学池袋図書館開館記念フォーラム」にゲスト参加した。
　この日は私物の「広辞苑」を持参。「言葉自体が好き。辞書を読むのが大好きで、例えば『電車で隣のおっさんが寝言で言ったら嫌な言葉』って設定しながら言葉を探しています」と独特な空気で学生１０００人を笑わせていた。
　４月から、経済を学ぶ「オイコノミア」（ＮＨＫ・Ｅテレ）でＭＣを務めている。３日からはニッポン放送で「ピース又吉の活字の世界」が始まった。大阪の私立高卒で決して高学歴ではない。それが通算２０００冊を読破し「読書オタク」に。高校の行き帰りの電車で新潮文庫を読み漁り、携帯の待ち受け画面は太宰治。サッカーゲームでは文豪の名前を選手に付けている。
　相方の綾部祐二（３４）は熟女マニアのキャラで人気だが、又吉も「忙しすぎて本を読めない」（関係者）くらい売れているという。
　学歴やクイズ番組で名を上げた芸人ともちょっと違うニッチな売れ方。芸能評論家の肥留間正明氏はこう言う。
「今はタレントが芸人のようになってきたので、芸人はもっと個性的な人間でないと生き残れない。本を読んで得た知識を自分のものにしたうえで、それをどう外に出せるかが大事。ただのバカに芸人はできません。ビートたけしも、朝から晩まで本ばっかり読んでいた。知識と教養があれば、アドリブも効いて、テレビ側も助かるので人気が出る」
　もはや王道は古いのか。


ゲンダイネット
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タグ：ピース又吉の活字の世界 オイコノミア 又吉直樹